【感想】Think clearly(著者ロルフ・ドベリ)【ショート寸前の思考回路をどうにかしたい人向け】
仕事で悩んだとき、答えのない悩みに困ってしまった時、ふと思う。
「成功したビジネスマンはどういう思考回路で答えを導いてるんだ」と。
●タイトル:Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法
●著者:ロルフ・ドベリ
Think cleary(最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法)
(今はマーケットプレイスでかなり値引きされてるみたいでした(=゚ω゚))
成功したビジネスマンの思考回路がのぞき見したかったんだ、私は。
本作は、日記タイトルに書いた通り、「ショート寸前の思考回路をどうにかしたい人向け」だと思って読みました。
つまり私のことですね。
読むだけでも、思考回路をスッキリさせてくれました。
スイス・ドイツで発行されたのが2017年。
日本での初版が2019年。(私の持っている帯紙には29か国で翻訳されたと書いてある)
よりよい人生を送るために、52の思考法(多い)というツールを提示している作品です。
もともとは新聞で連載されたコラムが書籍化されたものだという。
「52の思考法」と書いた通り、目次には「52章」の思考法と、各章ごとの補足が連なっている。
「52」という数字は、著者の他の作品でも「52」という数字を用いていて、そこに合わせた数字のようで、それ以上の深い意味はないらしい。
正直言って、「52」は多い。
本としてもかなり分厚かった。
凡人には覚えきれない数字だと、若干のためらいを覚えつつ本を開いたのだが、読んでみたら、印象が変わった。
確かに目次では「52章」で章立てされてるが、「大人として冷静に考えればそうだよね」という内容が多かった。
ただ、本書の優れているところは、個人の意見を述べるだけでなく、思考モデルの出典があり、心理学研究・古典・有名投資家出版物からの引用が多いこと。
「著名な●●氏もこう言っている」と書かれれば、凡人としては納得感を持ってしまうのである。
本文中で一番共感したのは次の章。
引用:
33章「嫉妬を上手にコントロールしよう -自分と他人を比較しない-」
「友人が少しずつ成功するたびに、私は少しずつ死んでいく」
(中略)
人間なら誰しもが時々襲われるが誰もが認めたがらない、あらゆる感情の中でもっとも無意味で役に立たない有害な感情の話をしている。その感情とは「嫉妬」である。
(中略)
嫉妬は、身体的な障害や経済的な破滅より、もっと人生の満足度を低下させる。
だからこそ、嫉妬をコントロールする能力は人生には不可欠であり、そのコツを身に着けられればよい人生を手人れるための基本的な条件を満たしたことになる。
嫉妬。
自然発生する至極普通な感情だと思う。
ただ、嫉妬したときの自分の顔はきっと般若のようになってるはずだし、なるべく嫉妬とは距離を置くように自分の考えを嫉妬対象から逸らしていたい。
ほとんどの社会人は、自分の意識を嫉妬から離れるようコントロールするように努力していると思っている。
(努力しても飲み込まれる時だってある、だって人間だもの)
嫉妬は、自分と他者との間で発生する感情である。
自分と他者との「ある相違点」に「注目」したときに、自分が劣っていると感じた時に嫉妬が発生してしまうが、ドベリ氏は言う。
引用:
結論。あなたの近所にも交友範囲にも行動範囲にも、必ずあなたよりよい人生を送っている人がいるという事実を受け入れよう。一日も早く、あなたの感情のレパートリーから「嫉妬」を外したほうがいい。
本文中には、緊急事態の火消し方法として、「一種の妄想」が勧められていた。
それはつまり、嫉妬を感じる相手が抱える問題点をあら探しして、それで困っていることを妄想することらしい。
(あまり品のいい解決法ではないのは確か、との但し書き付きで)
あらためて「品のいい解決方法ではない」と言及されるとぐうの音もでない。
なぜなら、私はこの「品の良くない一種の妄想」でその場しのぎを繰り返していたから。
と、このような調子で、52章分、ドベリ氏のお悩み相談室に駆け込んだ状態でした。
冒頭にも書いた通り、ショート寸前の思考回路をどうにかしたい人向けの本でした。
おわり。
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